開会式

 走行の準備を終え、朝の7:00になって例の如く開会式へと向かった。場所は例の如く、セパンサーキットの外観で最も特徴的な所の前だ。




 最も特徴的なところというと、ハイビスカスをモチーフにしてデザインされたというスタンド前しかない。ちなみにこの角度でスタンドが拝めるのは、最終コーナーでコースアウトしてサンドバリアに突っ込んだ者だけである。記念撮影で写されたアマチュア史上初とも言える快挙(暴挙)に荷担した人々の記録は、未来永劫残されるであろう。




 首謀者のマッドハウス、杉山さん。まだ薄暗いので、ちょっと素早い動きをすると、写真が流れてしまう。そんな早朝からの開会式なのだ。
 開会式では、2年前とは比較にならないほど安全に走行することを繰り返し強調された。単純計算すると、事故が起こる確立は6時間耐久の4倍にあがる。事故して怪我でもしたら参加者も主催者も辛い思いをするし、第3回目はなくなるかもしれない。頑張るけど無茶はしない。限界に挑戦しても最後の一線には踏みとどまる。こんなところだろうか。




 記念撮影が終わり誰もいなくなったスタンド前。日が本格的に昇ってきた。頂上のポールにはマレーシアの巨大な国旗がなびく。