その他の部位

 このエンジンで注目したい部分が1つある。それはカムシャフトやクランクシャフトのオイルシールの色。AZ−1のエンジンに標準で取り付けられているオイルシールの色は黒なのだが、オイルシールを発注すると茶色いものが出てくる。黒から茶色へどの時点から入れ替わったのか今までよくわからなかったのだが、この度判明した。F6Aが生産されている途中で変わったのだ。このエンジンは一度もオーバーホールされていないと考えられるのだが、オイルシールの色が茶色だ。








 オーバーホールされていない証拠を再度示そう。オイルパンのシールの色がオレンジ色になっているためそういえる。





 あと、小ネタ情報。エンジンを分解する際に使用するストレート製のエンジンスタンド。





 06年に入ってから、このエンジンスタンド専用のオイル受けが、同じくストレートから発売された。これで分解作業時に落ちてくるオイルの受けが楽になる。アストロ製のエンジンスタンドには同様のオイル受けが既に発売されていたので、待ち望んでいる製品だった。





 今回はこれでおしまい。次回は、カムシャフトに付いている傷の発生原因について考えてみたい。