福祉車両その1
一見普通のAZワゴンに見えるが・・・
車椅子を積める福祉車両だった。ここでの目的は、展示車両としてあまり見られない福祉車両について紹介するとともに、福祉車両の目的外使用、つまり福祉車両に自動車の部品が積み込めるかを検討したい。
AZワゴンの場合、車から出ている2本のベルトに車椅子をひっかけ、車椅子を押して車室内に入れる。ベルトはモーターで巻き上がるのではない。巻き取りはできるが、リリーススイッチを押さない限りベルトが出てくることはないタイプ。
ベルト部分を拡大したもの。また2本の矢印で示してあるフックを車椅子に引っかけて固定する。このフックは電動で巻き上がる。
車椅子を収納するとこんな感じ。
目的外使用として、タラップがついていることから荷物を載せた台車をそのまま入れる、例えばエンジンの乗った台車を入れることが出来るのではないかと考えられる。しかし、イマイチ狭い。
あとAZ−1に流用できそうなものを発見した。スペアタイヤカバーである。福祉車両は車椅子をいれるために、スペアタイヤが収納されているスペースを使ってしまうのだ。そのため、スペアタイヤがこんなところに移設されてしまった。
タイヤのサイズはこれ。
あとでよくよく調べてみると、このスペアタイヤカバーはAZ−1のスペアタイヤカバーと同じ品番であることが分かった。AZ−1の部品はこんなところに流用されていたのだ。つまりAZ−1のスペアタイヤカバーは現時点でも売られているし、恐らくこのタイプの福祉車両が生産され続ける限り欠品にはならないだろうということだ。ヤフオクでスペアタイヤカバーが出品されると、現在販売されている価格よりも高く落札されることがよくある。カバーに限らず、まずは欠品になっていないかどうかを確認する、現在販売されている価格を確認するという当たり前のプロセスを踏んだ上で入札しよう。