原因の推定&エンジン降ろしその1

 問題のエンジン。通常のサーキット走行はもとより、セパン出発のため広島からマッドハウスまで自走し、さらにセパンでも1000km近く走ったエンジンだ。その間、ず〜と異音がし続けていた。



 異音の発生源を確認するため、サウンドスコープというツールを使った。これは聴診器のようなもので、さきっぽが細い棒になっている。その先端をいろいろな部分に当てることで、どこから異音がするのかピンポイントで分かるのだ。



 いろいろつついてみた結果、カムカバーのあたりから異音のすることが分かった。ISC バルブやクランク、ポンプ類からは異音がしなかった。カムに何かあるのだろうか。



 そこでエンジン降ろしを決行。詳しくはエンジンを降ろすを見て欲しい。ここでは簡単に説明する。まずはジャッキをかます。



 馬をかまして、足周りをはずす。はずす場所はサイドブレーキワイヤー、ナックルとショックを留めているネジ、ナックルとキャリパーを留めているネジだ。以上で作業終了。足周りをはずすのは意外と簡単。



 次はメンテナンスハッチをあけて、エンジンマウントをはずす。ホース類を取り外さないとエンジンマウントを留めているネジ(1本のみ)にアクセスできない。あとアクセルワイヤー、シフトワイヤー、サーモスタットにつながっている冷却水の配管、コンプレッサーをはずす。