これが作ってもらえた証拠だ

 まずなぜ作ってもらえなくなったのか、その仕組みから説明しよう。一番大きな理由は先にも述べたとおり、10年経過すると塗膜を痛めるとのことで作ってもらえないことだった。ではどこがオーダーのストップをかけるのか。10年経過した車のボディーカバーは作ってもらえないという情報が入ってきた当初は、オートバックスの店頭で車検証を確認してストップをかけるのだと思っていた。ところがいろいろ調べてみると、実際は製造元である仲林工業が絶対に作らないことになっているということが分かり、オートバックスをいくら説得しても意味がないことが分かった。

 そこで仲林工業に直接聞いてみた。

「10年以上経過した車のボディーカバーは作れるか。傷が付いてもかまわないという念書を書くから。」

 すると答えはOK。なんと作ってもらえるではないか。よくよく聞いたら、あまりにリクエストが多いので、最近になって方針を転換したとのこと。その代わり、オートバックスから送られてくる注文書に「傷が付くことは了承済み」と一筆入れておいて欲しいという。



 というわけで、オートバックスでさっそく注文してみた。その証拠が下の納品書である。AZ−1専用ボディーカバーを平成16年6月3日に発注している。納品されたのは6月18日。約2週間でできた。
 ちなみにオートバックスの店員は、10年経過した車のボディーカバーが作れるときいて喜んでいた。そこまでしたけりゃ客まかせにせず自分でも何とかしろよ〜。納品書には東雲店とあるが、これは東京の東雲店ではない。







 下の写真はオートバックスから仲林工業に送られる注文用紙。




 念書が一筆入っている。念書の記入はオートバックスの店員、サインは私がした。なんと念書を書くべきか店員はさんざん悩んだあげく仲林工業に問い合わせたところ、「クレーム了解○済です」の一筆で済んでしまった。



『10年経過しているお車なので、ボディーカバーをかぶせることによるボディーに何らかの傷・・・』
う〜ん、なんと書いていいのかわからん。ということで、「クレーム了解○済です」の一筆でおしまい。



 なお10年以上経過した車のボディーカバーが作ってもらえるようになった件は、オートバックス各店に徹底されていない。そのため「作れません」と店頭で断られる可能性が非常に高い。店頭で説明しても理解してもらえないと思うので、発注する場合は仲林工業が営業しているであろう平日にオートバックスへ出向き、オートバックスが作れませんといっても仲林工業に直接確認できるようにするのがいいだろう。