Snap-onバン

 霧にたたずむ2台のSnap-onバン。Snap-onはこの車に工具を積んで、主に自動車の修理工場を中心に売り回っているのだ。




 Snap-onバンはそれぞれ「シマ」をもっている。自分のシマ以外では基本的に商売することはない。そのため2台が鉢合わせるはずはない。阿蘇山山頂付近には草と牛しかいないので、南極のように各国がシマを持たないような取り決めになっているのかと思いきや、そうでもないらしい。ミーティングなどへの出店は、越境してもいいとのことだった。さらに、前日にスナップオンのミーティングが鳥栖市であったとのことで、その足で寄ってくれたのだ。

 このスナップオンバン、新型である。従来はトヨタのものだったのだが、トヨタがこの手のウオークスルートラックから撤退したのでいすゞ製になったとのこと。工具を売り歩くには、ちょっと小綺麗すぎる感もある。ちなみに近い将来いすゞもウオークスルートラックから撤退するとのことで、その際はベンツ製トラックになるとのことだった。






 わずか数十グラムのスパナ1本が何千円という破格の世界。「ここに集まる連中には自分で整備しようなんて気合いの入ったやつはそんなにおりまへんが、こんなんで儲かりまっか」との問いかけに「ちょこっとは売れた」との返事。出店したショップの人が買っていったのではないかと思う。


 というわけで、今回はこれでおしまい。コペンが参加しはじめて2回目となるABCミーティングだったが、売り上げ増をあてこんだコペン用のパーツの数が増えていることがよくわかった。AZ−1用もなんとかしてよと頼むか、自分で動くしかない。