ハーレー試乗会

 先ほどと同様、クラッシックカーミーティング以外に車関係のものはないかとみてみると、ハーレーの試乗会をやっていたので乗ってきた。








 ハーレーには初めて乗るのだが、ハーレーのイメージといったら典型的なアメリカンで、乗っている奴は風貌からして極悪非道の連中(実際はそんなことはないけど)という悪のイメージなのだが・・・今回用意された試乗車は最新のものだったが、こいつはアメリカンではなくヨーロピアンのように見える。



 とはいえ、ステップ等の位置はハーレーしていた。スタンドに足がとどかん・・・下手に足をのばすとバランスを崩してこけそうだ。が、なんとか足がとどいていざ発進。




 試乗した感想だが、まず最初に感じたことは重いということ。さすが、普段乗っている250ccとは訳が違う。次にアクセルを開くが加速がイマイチ、というかエンジンが回らない。せまい教習所だから下手にアクセルをふかすと、ハーレーの強烈なパワーによってウイリーしたり曲がりきれずに壁に激突なんてことも考えられるので、びびって確かにアクセルはあまりふかさなかった。しかしふかさなかったとはいえ、それ相応の加速感がなさすぎるし回転の上がりもゆっくりすぎる。ギヤも低めにしていたのに。乗る前の期待値は、400ccの2ストを超える強烈な加速感がほんのちょっとアクセルを開いただけで得られる、というものだった。ハーレーに乗って分かったこと、それは私は回るエンジンが好きだということだった(爆)。

 あと会場でパンフレットをもらったのだが、その内容は驚くべきものだった。ほとんど「正規ディーラーによる、旧来ハーレー乗りに対する強制武装解除」ともいえる内容だったからだ。まず、カタログには典型的なコテコテのアメリカンハーレー(ジョンパンが乗ってるようなやつね)が片隅に追いやられていたこと。次に「バイクは安全な乗り物です!」と連呼していたこと。先ほど「風貌からして極悪非道の連中(実際はそんなことないけど)」と書いたが、まさにこれは悪のイメージそのもの。となると、彼らは安全運転をしているはずがない、という話につながってしまう。もらったパンフレットはそれを必死で払拭する=ハーレー乗りにそんなやつらは存在しないし存在してはならない、といわんばかりの内容だったのだ(捉え方は人それぞれとは思うが)。もっというと、正規ディーラーは旧来のハーレー乗りを抹殺して新しいハーレー乗りにごっそり入れ替えようとしているふうにも見えた。
 悪のイメージの払拭=強制武装解除がハーレー乗りにとっていいことなのかどうかは私にはわからない。しかしディーラーが大なたをふるっているのは確かだし、改革の路線は明らかに真面目路線。実際、上から2枚目の写真の中に「ハーレートライディング」と書かれている横断幕が写っているが、そこに書かれているバイクのシルエットは旧来のハーレー乗りの姿ではない。真面目そうなライダーの姿である。
 ひょっとすると趣味の車よりも趣味性が強いのがハーレー。そのハーレーが真面目路線になろうとしているのだから、趣味の車もいいかげんに真面目路線というか「まとも路線」に変更する必要があるのではないか。またこの事例が示すとおり、趣味の車のあり方を改革するには大なたをふるうしか方法がないのだろうか。私自身は大なたをふるっているつもりではあるが。