MDSの教育理念、その2


 先ほどのような看板がたくさんあっても、実践されなければ何の意味もない。そこでMDSでは一計を案じ、実践されるような仕組みを作っている。それが「Mマネー」だ。






 このMマネーは、MDS内でのみ通用する通貨である。単位は$で、1$が100円に相当するらしい。これらは先ほど紹介したカラオケ等にも使うことができる。ではどうやって稼ぐのか。それは掃除などをすれば稼げるようになっている。つまり教習生に掃除などさせる(自主的に取り組ませる)ことでMマネーを稼がせ、結果として経費を浮かせる効果もあるのだ。先ほど紹介した施設のアウトソーシングの他にも、経費を浮かせ、無駄な出費を抑える工夫がいたるところで見られた。高い理念、それを実践させる仕組み、さらには仕組みの活用で経費を浮かせて一石三鳥を狙うとは、恐るべしMDS。
 ちなみにMマネーは、紙によく似たウインドブレーカーなんかに使われている素材でできており、ちょっとやそっとでは破れないようなっている。また矢印で示している所、普通なら「FIVE DOLLARS」と複数形で書くべきところが、「FIVE DOLLAR」と単数になっている。Mマネーの単位は単複同型らしい。が、そんな細かいところはどうでもいい〜!っと、力業で押し切る理念と実践があるのだ。




 泊まりで参加したのだが、部屋にファイルがあったのでみてみた。すると中には瓦版が・・・










 もはやここまでくると、自動車教習所の枠を超えている。ひょっとすると、既存の小中高等学校では自らの理念が種々のしがらみによって実践できないと悟り、同じ学校は学校でも『自動車学校』というしがらみの無い枠で理想を実現しようとしているのだろうか? 恐るべしMDS。

 というわけで、クラッシックカーミーティングのレポートといいつつ、MDSのすさまじさに押されて車のことは全く触れずじまいだったが、やっぱり次回も押されてしまいそう(笑)。