20周年絵はがき


 会場で見せてもらった20周年の絵はがきである。住所を書く面にはちょっとした解説が載っているのだ。


 車がおいてあるスペースには、駐車場の位置を示すような白線が引いてあるし、撮影場所はどっかのガレージみたいだしで、観賞用に使う写真の撮影場所としてはいささか不向きな点があるにもかかわらず、この写真を使っているのが不可解である。


 こちらは初代ファミリアのクーペである。昔はほとんどのモデルにクーペが設定されてたんだよなあ(逆にハッチバックモデルはなかった)。



 キャロルである。R360といい、ファミリアのクーペといい、味があるなあ。





 が、ここからが最大の疑問。マツダのハガキなのに、なぜかベンツが・・・



 解説の中に、「ベンツ280SLに夢を馳せた人も少なくない」という表現がある。よくある表現だ。他にも「○○が憧れだった」とかいうものもある。そういう表現が自動車雑誌で幅を利かせてきたためか「夢を馳せた」とか「憧れだった」とかいう思い(感情)先行で趣味の車に手を出す人があまりにも多い。言い方を変えると「憧れだったのなら、その車に対して何をするの?、何がしたいの?」という問いかけに対する具体的な答えを持っていない人が多いということだ。何の具体策もないから単に趣味の車を所有しているだけ・乗り回しているだけ、「思い」が先行しているから「思い」が冷めてしまうとすぐに売り払う。実に悲しいじゃないか。これが趣味の車の現状だ。
 今これを読んでいる人の中で、AZ−1が欲しいもしくは趣味の車が欲しいと思っている人は、「その車に対して何をするの?」という点を是非明確にした上で買って欲しいと思う。そこが明確になってないのに、荷物も人も詰めない(ついでにAZ−1の場合でいうとパワーもない)車に乗るなど非常に馬鹿げたことだ。