パワーチェック大会

 本日のメインイベント、パワーチェック大会が11:00より始まった。パワーチェックは一軸のシャーシローラーを用いて行われた。シャーシローラーとは、車のタイヤ(駆動輪)を床にあるローラーにのせて、車は固定したままでタイヤだけを回すことができるようになっている装置である。今回使用したのは一軸のシャーシローラーと呼ばれるタイプで、1つのローラーの上にタイヤをのせる。また二軸のローラーと呼ばれているものもあり、これは二つのローラーの溝にタイヤを挟めるようになっている。一般に、一軸の方が高速でタイヤを回転させることができると言われている。



 車はリアとフロントにある牽引フックをつかって、丈夫なロープで固定される。また排ガスは排気口にダクトを設置して、室内に排ガスがたまらないよう吸い出せるようになっている。が、かなり排ガス臭かった。



 「排ガス浄化用の触媒がついているから臭わないのじゃないか」と思われるかもしれないが、この手の車は触媒をはずしていると思うし、そもそも高負荷領域では触媒は機能しない。日本では、10-15モードという試験パターンで排ガスが規制されているのだが、このモードをはずれた領域(例えば時速80km以上で急な上り坂を走行するような領域)だったら、どんなに有害物質を垂れ流しても知ったことではないのだ。このからくりを使って、うまいこと排ガス規制をクリアしている車が、リーンバーン車やGDI等の直噴ガソリンエンジン車だったりする。

 車の前側には大きな扇風機が置かれている。これは車が固定されていると風が入ってこないため、エンジン(というかラジエター)を冷やすために走行風を模擬しているのだ。




 パワーチェック自体は2回・5分程度で終了したのだが、シャーシローラーへの車の積みおろし、ロープでの車体の固定と解除、アイドリング・アフターアイドリングなどに時間がかかり、計30分程度を要した。
 パワーチェックのやり方に関して詳細は不明なのだが、パソコンのモニターを見ながらシフトをチェンジしていって計測していた。



 で、これが結果。343馬力ほどでました。古い車ながらよくがんばりました。