新型MINI

 今回何が見たくて輸入車ショーに行ったかというと、新型MINI。私にとっては、現物を見るのはこれが始めてとなる。



 で、これが新型MINI。正式な名称はMINI ONEとなっている。数年前、MINIがモデルチェンジするという発表があったとき、同時にモデルチェンジ後のスタイリングの絵も発表されたのだが、この絵を見たとき正直言って落胆した。旧型とは異なっている、ぬめーっとしたナマズ顔だったからだ。
 しかし、実物をみると印象は変わった。いいじゃん、いいじゃん。MINIと同様に長い歴史をもち、さらに近年になってフルモデルチェンジ車といえば、VWのビートルがある。実物の新型ビートルと新型ミニの絵を見比べたとき、デザインの好みでどちらかの車を選ぶとしたら、間違いなくビートルの方だった。旧型の面影がちゃんと残っていたからだ。だが新型MINIを見たとたん、心変わりをしてしまった。ビートルにはないメッキのラジエターグリルが旧型と同様に存在感を放っていていい。先ほど新型MINIをナマズ顔だと称したが訂正。実物を見たら確かにぬめーっとした顔なのだが、そこまで魚類系の顔ではなかった。



 エンジンルームをあけてみた。排気量1598cc、最高出力90PS(kW表示じゃないなあ)のエンジンが搭載されている。また、エンジンルームをみると何か1つ足りないことに気が付いた。それはヘッドライト。新型MINIではヘッドライトはボンネットとくっついているのだ。だからボンネットをあけるとヘッドライトがエンジンルームからなくなってしまうのである。


 次は内装。コラムの上にはタコメーターがちょこっとのっていた。じゃあスピードメーターはどこにあるかというと、ダッシュボードの中央にあるのだ。しかもかなり大きい。ひょっとすると、現行量産自家用車の中で最大なのではあるまいか。またダッシュボードが平坦になっていないことに加えてメーターが中央にドーンとあるので、メーターや前方の視界を確保しながらナビのモニターを取り付けるには、レイアウトにかなり工夫がいりそうだ。