K360詳細
ここではK360の詳細をみてみよう。
下の写真を見ると、サイドとリアのウインドウがそれぞれ白く、黄色く変色していることにお気づきだろうか。このK360の透明部分は、フロントガラスを除いて全てプラスチックでできているのだ。おそらくコスト削減のためだと思われる。
これはキャビンの中を写した写真。窓の部分に注目すると、開閉用のハンドルがない。この車の窓は、バスや電車の窓と同じような方法で開閉するのだ。かなり凄い作りになっている。
またこのキャビンのイメージに合うように、日産のフィガロ用のラジオを付けたいとはオーナー氏の弁。
これがエンジン部分。先にも述べたとおり、エンジンは空冷V型2気筒360cc。中央に冷却用のファンが見える。エンジンを覆っているふたはロックなど無く、そのままはずすことができる。当時、いろいろな部品がよく盗まれなかったものだ。断熱材は発癌物質と言われるアスベストでできており、それが朽ちかかってぶらぶらしている。恐ろしい。
普通、旧車というと美しくメンテされた乗用車が注目されるが、大胆な作りをしているトラックもまた別の意味で味があるといえよう。皆さんも機会があれば旧いトラックに注目されてはいかが?