ARIEL Atom

 出たあ、全身スケルトンのパイプフレーム車。リアミッドシップでエアインテークが頭の上にあるは、申し訳程度にしか風防はついてないは、ソフトトップさえ備えていないその作りはまさに公道を走る2シーターのF1と言えよう。これで485万円(だったかな)は安い。





 実はこの車、非常に謎めいている。会場にはこの青の車の他に赤も来ていた。両方ともナンバーはついていたのだが、青は自走で赤は積車でやってきた。赤と青の違いはというと、フロントにナンバープレートがついているか否かであった。青の方にナンバープレートがついていたのだ。


 が、問題はここから。青のフロントに付けられていたナンバープレートは、なんとカッティングシートで作られていたものだったのだ。これってナンバープレートとして効力があるのだろうか。しかも張り付けた位置がフロントのボンネット(?)の上。これではせっかくのカッコイイ車が台無しである。こんな不細工なことをしてまでも気合いを入れて自走してきたということは、法律上フロントには絶対にナンバープレートをつける必要があり、それはカッティングシートで作られたものでも有効であるということなのだろうか。謎だ。

 また、帰り道のサービスエリアで偶然にもこの車に出会うことができた。サービスエリアを先に出たのは我々よりもAtomの方だった。あんな過激な車なので、すんごいスピードで走っているはずだから追いつくことは絶対に無理だなと思っていたら、あっさり追いつくことができた。
 そのときのドライバーのスタイルは、競泳用の水中メガネのようなゴーグルをつけ、薄手の長袖シャツを着ていた。薄手の長袖シャツは風ではためいてしまうのでかなり痛いのだろう。80km/h以下のスピードでゆっくり帰っていたのだ。