ユーノスコスモ、その3


  リアシート

 いろいろと改造されているが、ペルソナでの「インテリアイズム」を踏襲した贅を極めるインテリアとなっている。内装本革は当たり前。インパネ下の黒い部分には発光式のメーターがついており、そこから浮かび上がってくるインジケーター類は、宇宙の闇の中から湧き出てくるような感じがする(うまく撮影できなかった)。正にコスモ。

 矢印で示した部分は何の変哲もないもののように思われるかもしれないが、これは本物の木を磨いて作られたものであり、部品コストは1本10万円もするそうだ。


 扱いが荒っぽかったのか、せっかくの本革シートがぼろぼろになっていた。ちなみにこのシートは新品で一脚37万円もする。このコスモ、発売当時はマツダのフラッグシップカーとして最も高い値段で売られていたが、今やAZ−1より安い値段で売られている。稀少車の1台として今ならお買い得かもしれない。ただし、AZ−1と名の付く車は絶対に復活しないが、コスモと名の付く車はマツダが存続する限りいつの日か必ず復活すると信じているので、あえて絶版車という書き方はやめておく。