プジョー206のインプレ

 というわけで、前回に引き続き、石原様に206のインプレを書いていただいた。

0.プジョー206が我が家に来た
 えっ,プジョーのことも書いていいんですか。。市川さん,ありがとうございます。smartに引き続き,プジョー206のインプレをさせていただきます。
 206が我が家に来たのは,かれこれ1年半前。ヨメさんの乗っていたローバー114GSが自宅の庭先で大破(!)→廃車(名誉のために書いておきますが,その時のドライバーは,ヨメさんでも私でもありません)となってしまい,止むなく車を買うことになりました。まぁ,ヨメさんは,最初から日本車は眼中になかったようです。廃車になったローバー114GSのアンテナですが,AZ-1のアンテナと同一部品でしたので,予備に確保しています。これで,ローバー君もうかばれるでしょう。
 で,ローバーが廃車になる前に,「今度買いかえるんだったら,あれかな。」と話し合っていた206を,予定より相当早く買うことになってしまいました。
 当時は,5ドア:AT/1400ccのみ,3ドア:5MT/1600ccみという,限られたバリエーションだったのです。1400ccのカタログ値は,お世辞にも良い値ではなく,ちょっとためらったのですが,我が家の車事情からすると5ドア以外の選択肢はありませんでした(他は2シータ−×2台)。しかし,試乗したところ予想に反して加速も良く,「普通に使うなら充分だ。」ということになり,1400ccの5ドアを買うことになりました。せっかくですから,ナンバープレートは,「206」を取りました。
 ただ買った当時は,プジョージャポンの予想以上に良く売れてしまったらしく,納車が4か月待ちとなってしまいました。友人からは,『200万円出して,カローラIIの納車が4か月待ち?』と囃されてしまいましたが。



1.猫系?狐系?
 206の外観の特徴は,やはりヘッドライトの「つり目」でしょう。オーナー(の夫)のひいき目ですが,この,かなり尖ったデザインでも違和感(嫌悪感)がなく,良くまとまっています。
 206のライバル,ルノーのルーテシアは『狸系』的なデザインで,これも良くできていますが,プジョー全般は,『狐系』デザインというところでしょうか。プジョーの足廻りは『猫足』と言われていますから,やっぱり『猫系』かな。
 さて,206のつり目のヘッドライト,なぜか内側にウインカーを内蔵しています。今まで何気なく見ていましたが,国産車は,外側に内蔵してますよね。外側の方が安全性が高いのではないかと思うのですが,まぁ,些細なことです。
 良くできていると思うのは,ほとんど真上に開くバックドア。さりげなく取っ手が2箇所に付いていて,荷物の積み下ろしには,とても楽です。



2.広くておしゃれな室内
 室内は,このクラスでは広く,不便は感じません。インパネ廻りは黒で統一されていますが,シートの生地模様は,日本車にはちょっとないおしゃれなものです。
 また,ドアポケットや助手席下の引き出し,まともに使えるカップホルダーとか,運転席以外,簡単に全部外せるシート,なぜかついている外気温計とか,「良くできてる。」,「気が利いてる。」というところが随所にありました。
 ちょっとうれしかったのは,助手席エアバッグのOFFスイッチ。しばらくチャイルドシートを助手席に着けてましたから,このスイッチは,精神衛生上良かったです。



3.走りはパワフル,燃費はそれなり
 絶対的なパワーはありませんが,良く走ります。サスペンションは,どちらかと言うと軟らかめですが,『ふわふわ』というのではなく,でこぼこ道をしっかり捉えて走るという感じです。コーナリングも「えっ」と思うくらいあっさり曲がってくれます。このあたりが『猫足』と言われているらしいですが。
 高速道路の追い越し加速もとてもスムーズで,非力な1400ccとは思えません。ヨーロッパを普通に走る普通のファミリーカーでも,水準はとても高いと感じます。
 ただ,残念ながらパワフルな走りができるということは,燃費もそれなりのようで,ヨメさんの通勤くらいでは,10Km/lいくかどうかというあたりです。このへんは,目立つデザインと『猫足』,使い勝手の良さに免じて目をつむりましょう。