ラジエタータンクの流通ルートをKOYORAD(コーヨ−ラド)製ラジエターから推測する

 ラジエターのタンクとは、ラジエターホースを取り付ける口が付いている、ラジエターの端の部分のこと。AZ−1の場合、タンクがプラスチック製であるため熱により割れなどが生じてしクーラントが漏れ出す。そのためタンクの供給がなくなれば、AZ−1のラジエターは一品物で作らざるを得なくなる。なんとかタンクだけ入手できないだろうか。ラジエターコアはなんとでもなるので、タンクのみの予備部品をあらかじめ確保できていれば、ラジエター欠品への対応がしやすくなる。


 このような状況の中、KOYORAD製のAZ−1用ラジエターに交換して人から、ラジエターの入っていた外箱をもらった。そこには41038という番号が書かれていた。この番号はタンクの番号ではないのか。であるならこの番号を手がかりにタンクを入手できるのではないか。



 その真偽を確かめるため、またタンクの流通ルートを探るため、KOYORADのブースに行った。



 明らかになったことは以下の通り。
1.41038はタンクの番号ではなく、ドレンコックの番号である。
2.KOYORADの場合、タンクは自社製である。
3.タンクのみの販売はしていない。
4.ラジエター屋にのみ販売するルートが、ラジエター界隈では確立されている。

 例の番号がドレンコックの番号だという事実にはがっかりさせられたが、タンクに2種類ある可能性が出てきたのは大きな収穫だ。1つは純正、もう1つはKOYORAD製のタンクである。例えば純正のタンクが欠品になってもKOYORADのタンクがラジエター界隈に出回ることで、AZ−1用ラジエターの供給寿命が延びる可能性がある。本当にタンクは2種類存在するのか、次頁で確認する。