AZ−1のブレーキホースには致命的な欠点があった

 詳細は別途紹介する。ホースを切ってみた。



 途中までは全然問題無いのだが・・・



 うわっ、狭くなった。



 問題の部分は詰まっていた。詰まっていたものが何なのかは不明。



 詰まりの無い部分でも、ホース内面に何らかのゴミが付着していた。



 つまり、ブレーキホースが途中で狭くなり、そこにゴミが溜まって詰まってしまったと考えられる。
 詰まりも問題だが、ブレーキホースが途中でなぜ細くなったことが根本原因である。そこでどこで細くなったかを見たところ、ブレーキホースの途中にあるカシメの部分で細くなっていることがわかった。このカシメは、ブレーキホースが宙ぶらりんにならないように、アブソーバーと一緒に固定されるのに使われている。この構造は基本的にどの車でも同じだ。



 なぜ細くなるのか。それはゴムホースに金属をカシメるから。実は現在のブレーキホースはカシメてもブレーキホースの内部が細くなるのを避ける構造になっているのだが、AZ−1の時代は生産技術上に課題があったのか、それとも軽自動車だからということでコストを抑えたのか、その対策が取られていないこともわかった。
 つまり構造的な欠点があったのだ。一方、AZ−1のブレーキホースは既に欠品。対策は市販のステンメッシュテフロンホースに交換するしかない。


 今回はこれでおしまい。次回はいよいよ最終回。AZ−1生誕30周年ミーティングで寄せられた質問に対し、キーレックスの方が回答する!