EX側のカムシャフトの状態
 次はEX側のカムシャフト。



 カムにサビのような跡が付いている部分があった。場所はカムの頂点付近。このエンジンに水が入ったことはない。



 カム山に向かって立ち上がってくる部分。



 この部分に至っては、何か回転体を接触させた??、と言いたくなる跡があった。



 最後にカム山の高さなどをまとめる。

カムの高さ1-11-22-12-23-13-2
IN側基準値30.15130.15130.15130.15130.15130.151
IN側実測値30.0230.0430.0630.1030.0530.04
EX側基準値30.16730.16730.16730.16730.16730.167
EX側実測値30.0530.0430.0430.0430.0430.04

使用限度はINが30.050、EXが30.060。



【参考】カムに大きな摩耗がみられたオーバーレブでブローしたエンジンの計測値

カムの高さ1-11-22-12-23-13-2
IN側基準値30.15130.15130.15130.15130.15130.151
IN側実測値30.0130.0130.0230.0630.0030.00
EX側基準値30.16730.16730.16730.16730.16730.167
EX側実測値30.0430.0030.0130.0330.0330.01

使用限度はINが30.050、EXが30.060。


【参考】21万キロ走行のエンジンの計測値

カムの高さ1-11-22-12-23-13-2
IN側基準値30.15130.15130.15130.15130.15130.151
IN側実測値30.1030.1030.1030.1030.1030.10
EX側基準値30.16730.16730.16730.16730.16730.167
EX側実測値30.1530.1530.1530.1530.1530.15

使用限度はINが30.050、EXが30.060。



【参考】16万5千キロ走行のエンジンの計測値

カムの高さ1-11-22-12-23-13-2
IN側基準値30.15130.15130.15130.15130.15130.151
IN側実測値30.1530.1530.1530.1530.1530.15
EX側基準値30.16730.16730.16730.16730.16730.167
EX側実測値30.1030.1130.1230.1230.1230.12

使用限度はINが30.050、EXが30.060。



【参考】8万4千キロ走行のエンジンの計測値

カムの高さ1-11-22-12-23-13-2
IN側基準値30.15130.15130.15130.15130.15130.151
IN側実測値30.1330.1330.1330.1330.1330.13
EX側基準値30.16730.16730.16730.16730.16730.167
EX側実測値30.1530.1530.1530.1530.1530.15

使用限度はINが30.050、EXが30.060。





 次にジャーナルの直径の計測結果をまとめる。


カムシャフトのジャーナル1-11-22-12-23-13-24-14-2
基準値(IN、EX共通)35.725〜35.75035.725〜35.75035.925〜35.95035.925〜35.95036.125〜36.15036.125〜36.15036.325〜36.35036.325〜36.350
IN側実測値35.6335.6435.8835.8836.1436.1236.3236.32
EX側実測値35.5735.5735.8135.8236.0136.0136.2436.23
それぞれの使用限度は基準値の最小値より0.05mm少ない。例えば1-1なら35.675となる。



【参考】カムに大きな摩耗がみられたオーバーレブでブローしたエンジンの計測値

カムシャフトのジャーナル1-11-22-12-23-13-24-14-2
基準値(IN、EX共通)35.725〜35.75035.725〜35.75035.925〜35.95035.925〜35.95036.125〜36.15036.125〜36.15036.325〜36.35036.325〜36.350
IN側実測値35.7035.7035.9035.8936.1036.1236.2836.28
EX側実測値35.7935.7735.9135.8936.1036.0936.3236.29
それぞれの使用限度は基準値の最小値より0.05mm少ない。例えば1-1なら35.675となる。



【参考】オーバーレブでブローしたエンジンの計測値

カムシャフトのジャーナル1-11-22-12-23-13-24-14-2
基準値(IN、EX共通)35.725〜35.75035.725〜35.75035.925〜35.95035.925〜35.95036.125〜36.15036.125〜36.15036.325〜36.35036.325〜36.350
IN側実測値35.7035.7035.9035.8936.1036.1236.2836.28
EX側実測値35.7935.7735.9135.8936.1036.0936.3236.29
それぞれの使用限度は基準値の最小値より0.05mm少ない。例えば1-1なら35.675となる。



【参考】21万キロ走行のエンジンの計測値

カムシャフトのジャーナル1-11-22-12-23-13-24-14-2
基準値(IN、EX共通)35.725〜35.75035.725〜35.75035.925〜35.95035.925〜35.95036.125〜36.15036.125〜36.15036.325〜36.35036.325〜36.350
IN側実測値35.7535.7535.9635.9636.1636.1536.3536.34
EX側実測値35.7535.7535.9535.9436.1536.1536.3436.33
それぞれの使用限度は基準値の最小値より0.05mm少ない。例えば1-1なら35.675となる。



【参考】16万5千キロ走行のエンジンの計測値

カムシャフトのジャーナル1-11-22-12-23-13-24-14-2
基準値(IN、EX共通)35.725〜35.75035.725〜35.75035.925〜35.95035.925〜35.95036.125〜36.15036.125〜36.15036.325〜36.35036.325〜36.350
IN側実測値35.7535.7635.9335.9336.1436.1436.3336.32
EX側実測値35.7535.7535.9335.9336.1436.1436.3336.33
それぞれの使用限度は基準値の最小値より0.05mm少ない。例えば1-1なら35.675となる。


【参考】8万4千キロ走行のエンジンの計測値

カムシャフトのジャーナル1-11-22-12-23-13-24-14-2
基準値(IN、EX共通)35.725〜35.75035.725〜35.75035.925〜35.95035.925〜35.95036.125〜36.15036.125〜36.15036.325〜36.35036.325〜36.350
IN側実測値35.7235.7435.9235.9436.1336.1836.3136.34
EX側実測値35.7335.7335.9235.9336.1436.1536.3236.33
それぞれの使用限度は基準値の最小値より0.05mm少ない。例えば1-1なら35.675となる。






 以上見てきたように、IN・EXともに相当状態の悪いカムシャフトを組み込んだのではないかと考えられる。