コネクタの金属端子を魔法のように抜くSST、その2

 市販のSSTと比較して見る。市販品は、中途半場に細くなっている。これが非常に使いづらい。



 そして角度が深い。これにより、端子を固定している爪に潜り込ませることができない。



 実際に使ってみる。下の写真はインジェクタのコネクタ。形は違っても同様の構造になっているコネクタはAZ−1にたくさん使われている。前頁で紹介した緑の温度センサー用のコネクタもそうだ。
 矢印で示しているのが爪。この爪に金属端子が引っかかっている。爪を押し上げたら金属端子が抜ける。



 先ほど作ったSSTを矢印の爪と金属コネクタの間に入れる。



 SSTを写真下側に押す(爪を押し上げる方向にする)。コネクタに付いている電線を引っ張ったら簡単に取れる。



 材料費はタダ同然なので、時間が取れるときに作って試して欲しい。私は別のコネクタの爪にあわせるように、極細ロングのSSTに加工したりしている。平端子のメス側の固定方法にもよるが、この極細ロングが使いやすい。精密ドライバーで外すよりよっぽど良い。

 今回はこれでおしまい。次回もネタを中心にお送りする。