最も摩耗しやすいブラシは?
ブラシの付いている部品はいろいろある。ではどれが最も摩耗しやすいのだろうか。私の経験からはブロアモーターではないかと思われる。今まで走行距離などが異なる様々なモーター系の部品を分解してきた結果をまとめる。なおブラシの摩耗はブラシ自体の材質によっても変化するので、以下の結果は全ての車に当てはまるわけではない。が、日本車の場合は、デンソーか三菱か、アスモかミツバかに分類されるため、自動車メーカーは異なってもおおむねの傾向はあっていると思われる。
部品 |
メーカー |
使用頻度 |
電流 |
摩耗大 |
摩耗中 |
摩耗小 |
ブロアモーター |
デンソー |
ほぼ常時 |
5A程度 |
○ |
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ワイパーモーター |
デンソー |
雨の日など |
5A程度 |
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○ |
ウォッシャーモーター |
アスモかな? |
ウォッシャー使用時 |
未計測 |
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○ |
スターター |
三菱 |
エンジンスタート時 |
大電流 |
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○ |
オルタネーター |
三菱もしくはデンソー |
常時 |
10A〜50A程度 |
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○ |
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ラジエターファン |
デンソー |
それなりの頻度 |
5A程度 |
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○ |
オルタネーターが最も摩耗しそうなものだが、実際はあまり摩耗していない。オルタネーターの種類によってはレギュレーターとブラシが一緒になっているものがあり、オルタネーターの寿命=ブラシの寿命としているメーカーもあるぐらいだ。
一連のブロアモーターの話は一旦おしまい。別途、実使用時の電流を流した場合の再生コミュテータ−の耐久性を見ていきたい。