耐久後のコミュテータ−の状態
結果の前に耐久条件を記す。
1.モーター駆動電圧
13.8V(定電圧電源による)。つまり、モーターは最高速度で回転している。
2.負荷セット
無負荷。モーターの軸にはファンなどはつけていない。
3.耐久時間
合計66時間。仮に時速60kmで車を定常運転したとき、約4000km走行したのに相当する。
ただし66時間連続ではなく、例えば外出中には試験を一旦中断した。
つまり、下記のような状態で耐久試験を行った。
66時間無負荷耐久後のローターを取り出した。
コミュテータ−にはカーボンのあとがついている。
肝心のコミュテータ−の摩耗度合いだが、耐久前後で約0.2mmほど減った。写真左が耐久後、右が耐久前である。
走行距離換算で4000km。それで0.2mm減るというのは、ちょっと摩耗が大きいような気もする。ただ、摩耗したら摩耗したでまたハンダを盛ればいいだけの話。従って、どのくらい減るかだけに着目する。
が、減り方に着目するといいながら、耐久中に別の問題が発生していた。そこで次頁ではその点を見ていく。