マツダ軽トラの歴史(4輪車)

 マツダの軽のトラックといえばポーターキャブ。リアコンビランプがAZ−1と互換性のあることで有名な車である。しっかしこの「ちんどん屋」車はすごいですなあ。勢いだけで行っちゃってるのでコメントの仕様がありません(笑)。


 このポーターキャブの前身に当たるのがこの初代ポーターである。純正色は先ほどの三輪トラックに似た青色だったが、こいつは赤に塗られ、さらにロールバーまでついている。



右がポーター、左はクリフカットのキャロル


 さらにその歴史をさかのぼれば、このB360につきあたる。フロントマスクはミニのMOKEのように見える。




 写真は撮影しなかったのだが面白い事実を発見してしまった。マツダのエアクリーナーやオイルフィルターは「東京濾器(とうきょうろき)」という会社が作っているのだが、その社名の変遷がおもしろいのである。実はこの会社は、3年くらい前までは「東京炉器(ただし炉の文字の中の火偏は、さんずい)」という勝手規格の文字を使っていたのだが、最近また元に戻って「東京濾器」となってしまった。



つい最近までこんな字だった

 社名が変遷していった理由は、昔は「濾」という文字は書くのが難しいので「炉」にしたのだが、最近ではパソコンでは勝手規格の「炉」の文字が表示できないので、JIS規格で表示可能な「濾」の入っている昔の名前に戻したためと思われる。ちなみにフォントも過去使われていたものと現在使われているものは同じだった。
 会社の成長とともに、社名やそのフォントが変更されることはしょっちゅうあるが、30年前の社名に戻してしまったという例は非常に珍しいのではないだろうか。