電源電圧やアースなどの確認

 ワイパーはモーターで駆動させる。そのため特に電圧が低ければ動きが遅くなる。また他の車では、アースを直したら正常になったという話も聞く。そこで電源電圧の確認を行った。

 まずワイパーの動く速度が遅い車の電圧。左がアイドリング状態、右がアイドリングしながらヘッドライトを点灯させたときの電圧だ(以下、全て同じ)。



 一方で正常な車の電圧。ワイパーの動く速度が遅い車よりは高い。



 正常な車のバッテリーをワイパーの動く速度が遅い車に取り替えて電圧を測定してみた。バッテリーに問題がある可能性があったためだ。すると、若干電圧は上がったが、正常な車ほどではない。ワイパーの動く速度が遅い車は、オルタネータなどの電源系が若干劣化している可能性がある。



 次に、アースに問題無いか確認した。アースポイントをサンドペーパーで磨いた結果、むしろ電圧は下がった。ワイパーの動く速度が遅い車のバッテリーを使用した。アースに問題は無さそうだ。



 確かに電源系は若干弱い。が、前頁で見たとおり、異常品と正常品の差はでていることから、決定的な影響はないと判断する。
 次頁では、ワイパーASSYを取り外してみる。