マスターシリンダーASSYの分解方法、その4
最後にプラスチック部品をはずす。使用するのはオイルシール外し。
プラスチック部品を傷めないように、先端にビニールテープを巻く。
先ほど外したゴムシールによってできた隙間に、オイルシール外しの先端部を入れる。そして、テコにしてプラスチック部品をはずす。
全ての部品が取れた。
が、周辺部をよくみると、アルミが変色している部分があった。これはマスターシリンダー内がフルードで満たされない状態で保管してあったため、フルードが水分を吸ってしまってアルミをさびさせたものだと考えられる。段差などは全くないため実用上は問題無いのだが、残念な結果になってしまった。
同様の操作を他の予備のマスターシリンダーにも行い、シリコンスプレーを吹きかけて水分が付かないようにし改めて保管した。
本件はこれでおしまい。結局例のクラックらしきものがフルード漏れに影響しているかどうかの断定はできなかった。このマスターシリンダーASSYの価格は大幅に値上がりし、1つ10万円程度となっている。ちょっと信じられない価格なので、大切に扱っていきたい。