クラックらしきものが発生する/しないの差
結論からいうと、肉厚の差にあった。
左がシングルカムターボ、右がAZ−1。矢印部分の直径を測定する。
左がシングルカムターボ、右がAZ−1。シングルカムターボの方が直径が太い。つまり、肉厚がある。
かまぼこ部分の肉厚も測定してみる。測定箇所は下の写真のとおり。
左がシングルカムターボ、右がAZ−1。シングルカムターボの方が肉厚がある。
肉厚が違うとはいえ、何らかの力が働かないと、クラックは発生しない。力がかかるヒントはマスターシリンダーの構成部品にあった。差がわずかなので参考程度なのだが・・・
プラスチックの部品があるが、実は手でとれないほどの力で内部に食い込んでいる。この力がクラックらしきものを発生させる原因ではないのか?? 左がシングルカムターボ、右がAZ−1。AZ−1の方が全長が短い。即ち食い込んでいるのだ。
さてこれで一件落着かと思いきや、クラック(らしきもの)がフルードの漏れの原因であるかどうかを断定するためには、もう1ステップ踏む必要がある。それは、フルードの漏れが無いAZ−1のマスターバックがあるとして、それにクラックが入っていないことを確認する必要があるのだ。次回はその点を中心に見ていく。