本当にクラックなのかどうかを確認する、その2
3.現像
余分に付着した赤い浸透液を除去するため、再度洗浄液で洗う。
クラックらしきものの部分も赤いままだ。が、これで完了ではない。
最後に現像液をスプレーする。
現像液がかかったところ。現像液といいながら、実際は細かいシリカ(酸化ケイ素)の粉だ。この粉による毛管現象により、クラックの間に入り込んだ赤い浸透液を吸い上げ、現像後の表面が赤くなるらしい。
が、赤くなっとるのか、これは?? 確かにクラックらしきものの筋は確認できるのだが。
かまぼこのある側にも現像液をかけた。が、表面は全く赤くなっていない。
これは困った。以下3つの可能性が考えられる。
1.本当はクラックが入っているが、やり方が下手くそでうまく赤くなっていない。
2.本当はクラックが入っているが、探傷スプレーでは検知できない小ささ。
3.実はクラックは入っていない。
今回の結果からでは上記3つのいずれも証明することができなかった。次回は別の角度から新説の証明にトライする。