SHRさんのAZ−1、その2

 無理言って、外してもらったアダプタ。



 こんな配線になっていた。AZ−1のワイヤーハーネス側につく黒いカブラにも3本コードが繋がっている。が、黒色のコードは使用しない(そもそも端子がついていない)。となると、必要なコードは赤と赤黒のコードになる。



 赤と赤黒がどれに繋がっているかというと、L端子が赤、IG端子が赤黒となっている。使用しないのはC端子。



 なんと、C端子は使用しなくても使えるのだ。そもそもこれらの端子にはどんな役割があるかというと、

 IG端子 : イグニションキーがオンになると電気が流れる
 L端子 : チャージランプの配線
 C端子 : イグニッションリレ−に繋がる

 なんだそうだ。即ち、C端子は未使用でも問題無く発電できる。



 ついでに言うと、4極の端子も存在する。



 ここで新たにFRという端子が登場した。この端子も使わなくてOK。この端子は発電量の変化を検出するものらしい。




 話は変わって、なぜ三菱のオルタからデンソーのオルタへの換装が多いのか考えてみる。が、近い将来、この方法も使えなくなる可能性が高いので注意が必要だ。
 まず三菱からデンソーに換装する理由。それは中国製のパチモンデンソー部品が大量に出回っているからだ。日本ではデンソーの目が厳しいのか売られていないが、海外ではやりたい放題。リビルト屋が海外から安いパチモン部品を取り寄せて組み替えれば、利幅の大きいリビルトオルタネータが仕上がる。逆に三菱はというと、パチモン部品は海外でも流通していない。だから三菱からデンソーへの代替が進んだ。

 ところが近年になって、デンソーのパチモン部品が海外ででまわらなくなった。オルタ本体が製造中止になってから時間が経過しているため廃盤になった可能性もあるが、最新のオルタネータ部品のパチモンも出回っていないので、コピー品の取り締まりが厳しくなった可能性が高いと考えられる。
 レギュレーターなどのオルタの内部部品は純正品が三菱もデンソーも出るので修理すること自体は可能なのだが、費用は今までとは比較できないほど高額化するだろう。その結果、デンソー製リビルトオルタネータも三菱製と同様に市場に出回らなくなり、安上がりな換装はできなくなると考えられる。



 今回はこれでおしまい。次回はリトラ改造されたAZ−1を紹介する。