フロント部分

 フロント部分の砂の付着状況を見ていく。が、ボンネットの中から落ちてきた砂も考えられるため、砂の付着状況からどこまで水没したのかを推定するのは難しい点がある。



 フェンダー部分を見ていく。3カ所の矢印部分の砂の量に着目すると、ほぼ同程度に見える。ボンネットから落ちてきた可能性がある。



 フロント部分で最も高い場所にあるのが、ストラット、空気取り入れ口、マスターバックだ。いずれも砂が付いているが、リアよりも量は少ない。目撃証言も合わせると、フロントはリアより浮いていたといえる。





 ウォッシャータンク下に溜まっている砂よりも、ヘッドライト下に溜まっている砂の方が少ない。フロントバンパー側の方がより高く浮いていた証拠の可能性がある。



 水没した状況説明を単純化するため、車で言うところのロールとピッチ方向のみでまとめてみた。その結果、以下のように水没していたのではないかと推測される。





 今回はこれでおしまい。次回は車室内にどの程度水が浸入したかを推測する。