AZ−1の燃料タンク製造工程の見学

 ファミリーデーでは、海田工場の工場見学も行われた。残念ながら、写真撮影は不可だった。



 ところがである、AZ−1オーナーには別の工場見学も設定してもらった。それが「AZ−1の燃料タンク製造工程の見学」である。キーレックス(旧クラタ)は金属部品会社であるが、種々ある部品の中でも大きなウエイトを占めているのが金属製燃料タンクである。従って、AZ−1本体の組み立てだけでなく、AZ−1のパーツも作っているのだ。



 残念ながら、これも撮影禁止。わかりにくいのだが、文字だけで説明する。

 AZ−1の燃料タンクは。プレスで成型された2つの部品を溶接して1つの燃料タンクなっている。この構造はタンクの外観をみれば明らかであり、工場見学の際にその点は確認できた。それを踏まえて実際にどのように作られてるのかを記していく。なお全て手作業であり、この作り方はAZ−1量産当時と大きく変わらない。


1.まずタンク上側の部品に、各種構成部品をスポット溶接にて取り付ける。

2.2つの部品を溶接して燃料タンクの形にする。溶接と書くと火花が飛び散りながら・・・ということを想像してしまうのだが、火花は全く飛ばなかった。

3.形になったタンクに蓋などをして気密し、水槽の中に沈める。そして圧縮空気をタンク内に送り込み加圧する。空気が漏れなければOK。

4.最後に洗浄機に入れて、タンク内外を綺麗に洗浄する。この工程だけは、洗浄機にタンクをセットする部分のみ手動で、洗浄作業自体は自動で行われる。

5.完成したタンクを乾燥させ、塗装ラインへと送る。なお塗装工程は時間の都合で見学できなかった。