組み立て要領図のスキャン

 組み立て要領図とは、AZ−1をどんな手順で組み立てるのか、作業内容や組み付け上のポイントを記した図面である。AZ−1の設計図とは異なる。組み立て要領図は、マツダに著作権がなくキーレックスのみに著作権があるため、ご厚意でスキャンが可能なのだ。
 これにより、どんな手順でAZ−1が組み立てられていったのかはもちろん、組み立て上の変更が何号車から発生したのかもわかる。恐らく、ここまで詳細が社外に開示された車は歴史上存在しないのではないか。趣味の車を語る上では、それほど意義深いことなのだ。

 去年からはじまったこの作業、引き続き、ロバのイーヨーさんが主体となって行った。今年は助っ人として、あずにゃんさんも加わった。



 去年はA4のスキャナ1台だったため、重労働の割にはスキャン数を稼ぐことができなかった。



 そこで今回は、上記のスキャナに加え、業務用のスキャナをイーヨーさんがレンタルして会場に持ち込んだ。このスキャナ、コピー機のように原稿を台の上に置いてスキャンするのではなく、原稿を広げたら首のようなものから光がでて素早く読み込んでてくれるという優れもの。



 スキャンの最大のコツは「原稿を読まないこと」。原稿を読んでしまうと、その分時間を食ってしまうためだ。ひたすら無の境地でスキャン作業のみに集中する。もはや修行の世界である。原稿は鉛筆書きのトレース紙のため、手が真っ黒になっていた。どうもお疲れ様です。
 が、これだけの努力したにもかかわらず、ファイルがあと一冊になったところで時間切れ。来年への持ち越しとなってしまった。