シリンダーヘット(カム側)

 まず先ほどの答えから。正解は3機。2機だけのようにみえるが、軽トラのエンジンもF6Aなので3機なのでした。写真左が今回分解する。メタルが逝ったとされる18万キロ走行のF6A、右側が先日解析を行った23万キロのエンジン。あとは、分解したエンジンスタンドも載っている。エンジンを置く場所がなかったから、2ヶ月ぐらい2機のエンジンと1機のミッションが軽トラに積んであった。これこそまさに趣味の車。





 さて本題へ入ろう。カムカバーを外した状態のシリンダーヘッド外観を見ていく。



 結論から言うと特に問題無い。この点は、今までいろいろなエンジンを分解してきた相場通り。腰上で今までに問題が生じていたエンジンは、メタルがダメになりそれでも回し続けて切り子がシリンダーヘッドまで上がり、カムシャフト全体が摩耗したというエンジンぐらいしかない。あとはオイル焼けがひどいとか、スラッジのたまり方がひどかった、というのもあったが、機能上はおかしいものではなかった。



 18万キロではロッカーアームのスリッパ部も摩耗は発生せず。



 ロッカーアームを外したら見える、バルブの頭回りも特段問題なし。ただ、ラッシュアジャスターの何個かがエアを噛みこんでいた。エアの噛みこみが嫌な人は、定期的に分解してエア抜きするしかない。エアの噛みこみ防止に対しては、まめなオイル交換は意味をなさない。これは23万キロのエンジンでも同じことだった。



 次頁では、カムカバーを見ていく。