レストアされたファミリア、その2

 エンジンルーム。



 注目したいのは矢印で示す進角バキュームの色。本来ならば金ピカの六価クロメートメッキなのだが、銀ピカの三価クロメートメッキになっている。よく聞いてみると、流用品とのことだった。



 一方、こちらのバッテリーステーも三価クロメートメッキ。流用品かと思ったら、再メッキ品だった。



 もともと六価クロメートメッキしかない仕様の車に、三価クロメートメッキの部品があると、なんか違和感がある。自動車では六価クロメートメッキの部品が全廃された。そのためもともと六価クロメートメッキの部品であっても、三価クロメートメッキされて出荷される。AZ−1でよく見られるのが、三価クロメートメッキ燃料フィルターだ。

 が、手段はあって、銀ピカの三価クロメートメッキであっても「三価イエロー」という金ピカメッキに近い色も選択できるようになったとのこと。六価クロメートメッキは自動車や電気業界以外ではまだ使われているので、六価クロメートメッキで再メッキするか、「三価イエロー」で再メッキするようこだわりたいものである。


 開磁式のイグニッションコイル。このステーもまた三価クロメートメッキだ。このイグニッションコイルは、同一品番の新品が出る。調べてみると、船舶用エンジンに使われているようだ。



 今後のレストア活動だが、メカニック講座の設問で出てきた「マツダ号」をマツダ創立100周年に合わせてレストアし、一旦区切りを迎える。


 今回はこれでおしまい。次回はロードスターのプロトタイプを見ていく。