アオシマ1/24モデルとの比較

 同様に裏面を見ていく。アオシマの方は、フロントタイヤが左右に動かせる(国産名車コレクションは可動不可)という構造上の違いがあるため、フロント側は異なる点が多い。が、それ以外の部分は「参考にした」という範疇を超えるレベルでよく似ている。これが丸パクリ疑惑である。上が、国産名車コレクション。




 エンジン側から詳細を見ていく。写真左が国産名車コレクションだ。一部を除き、ほとんど同じである。



 シャシー中央をみると、白矢印で示すナットまで、アオシマのモデルと同じように再現されていることがわかる。異なると言えば、黄矢印で示す穴の位置ぐらいだ。肝心のサイドシルの形状を出さなかったモデルが、シャシーの裏面をここまで作り込むだろうか。



 極めつけはフロント側。AZ−1とは異なる電動ファンモーターの形状はもとより、ファンの羽根の位置まで一致している。導風板にある変な凹みもアオシマと同じだ。これらが丸パクリ疑惑の根拠となる部分だ。



 ひょっとしたら、アオシマからデータの供与を受けて作ったのかもしれないが、それを示すような表示はなかった(マツダからライセンスを受けたという表示はあった)。表示がないからといって丸パクリの証拠にはならない。また疑惑だ・パクリだと書いてはいるが、「悪いことをやっている」という指摘ではなく、「双方の比較で、こんな事実があった」ということをAZ−1の歴史として残したいだけである。
 次頁では、アオシマの1/24モデルと外観を比較する。