R26Bロータリーエンジン1/6スケール精密モデル、本物との比較、その2

 あと、どうにも気になるのがオルタネータ。モデルの方に、ベルトが掛かっていないのは仕方がないとして、問題なのは、モデルのプーリーにリブドベルトの溝が切られていない点だ。コストに関係なく実現可能な部分名だけに残念だ。加えて、放熱用のスリットがあいていない。せめてスリット部分には墨入れして黒く塗りつぶせなかったのだろうか。



 スターターの形状もイマイチだ。



 そして全体的に言えるのは、アルミパーツの色が「銀ピカ」過ぎる点だ。くすんだ色になっていない。これはプラモデルを趣味とする人からすると、大きなマイナスポイントではあるまいか。



 あと、モデルから話は変わるが、冷静に見たら気になる点があった。まずオルタネータのコネクタ。緑の丸いコネクタが使われている。三菱製のオルタが使われるAZ−1と同じコネクタだ。デンソーのオルタでこの緑のコネクタが使われているのはレビンやトレノだったことから、マツダ車には使われなかったオルタが流用されたと考えられる。



 モデルでは省略された緑のコネクタ。これ、AZ−1の水温センサーなどのコネクタと同じである。このコネクタもまた、元々はトヨタ用のパーツだ。



 というわけで、このモデルを10万円出して買う価値があるかと問われれば、無いと答えるしかあるまい。モデルの大きさも加味すると、1万円だったら妥協できる価格ではあるまいか。本当は5千円といいたいところだ。


 次頁では、AZ−1ネタを紹介する。