スターターが回らなくなった場合の対処法(すいれんさん)
1)状況
高速走行後(一応クールダウンした)エンジンOFF、数分後再始動のとき発生
(たしかエンジンOFF直前とON時、ファンは稼働していた)
2)症状
「カチッ」と音はするがセルは回らない。(電圧計は僅かに12Vきる程度に低下していた注1.注2.)
3)再始動は…
「全ての電装品をOFFにし、イグニッションOFF(キーOFF)に、しばらくしてからON、一呼吸(数秒)おいてセル モーターをON!慌てずこれを試みると始動した。(旧車の始動する時の要領に似ている注3.)
注1.:厳密には電流計の方が良いのだが…(愛車には電圧計しかない)
注2.:通常時、12.5V〜13.0V(エンジン始動前)/13.0V〜13.5V(エンジン始動後)である
注3.:アクセルは踏まない方が良い!<インジェクション系車両はカブリ易い>
プロの方の話を交えて...推測される要因と考察
2)3)のことからセル自体の問題ではなくバッテリーの容量不足(電流不足)が要因と思われる。これは1)の時に発生することからも云えるようである。何故ならば、⇒高負荷走行 ⇒クールダウン(ファンON)⇒停止(数分) ⇒再始動…このときエンジンルーム内の温度はかなり上昇していると思われエンジンルーム内のバッテリーは沸いた状態(沸騰状態?)になり機能低下おまけに直前直後は電動ファンが回りエアコンがON…バッテリーにはかなりの負担が...。
また、AZ−1に限らず最近の快適パーツ系(注4.)便利パーツ系(注5.)は電装品が多く回路は複雑化、バッテリーにはさまざまな悪条件が重なる。そして上の状態のときは、たいていバッテリー液が気化していて(水素ガス発生)最悪の場合...。ガス発生⇒引火⇒爆発⇒炎上...となりかなり危険である!事実最近このような事故が多発している(注6.)。
この状況以外の通常時でもAZ-1を含むスズキ系車両は電気の供給が悪いらしくセルモーターが回らない等のトラブルが聞かれる。断言することはできないが、たぶんハーネスの取り廻し、ハーネス自体の容量不足、全体のアース不足等が問であろう(注7.)。≪下記に範例在り≫
注4.:エアコン、ステレオ(ウーハー)等
注5.:ターボタイマー、カーナビ等
注6.:新聞にも掲載されているし、バッテリーの「取り説」にも変化が...
注7.:メーカー側が開発時に想定した許容範囲を超えている可能性が高い為...
以上のことから...
起こった時の対処法
1)全ての電装品をOFF状態にしてから(ターボタイマ−等も忘れず)、イグニッションOFF(キーOFF)する。
2)1)の後、しばらく時間をおいてイグニッションON(キーON)、一呼吸おいて(燃料系の作動音を聴いて)セルON。大抵これで2〜3回も繰り返せば復活する。(注7.)
3)ファンが回っているのであれば、運転席側ダッシュボード下のヒューズボックスから、「クーリングファン」のヒューズを一時的に抜いてファンが回らないようにして、スターターを回す。エンジン始動後にヒューズを元に戻す(忘れないこと)。
4)3)でダメなら後は押し駆けするか?又はJAFのお世話に...。
対策(予防策)
〜誰もがすぐに実行できる〜
1.クールダウンは十分に!
(アフターアイドルし過ぎは電力消費傾向の為、出来ればエンジンルームを開放する)
2.エンジンOFFの前には電装品を出来る限りOFF状態に!
(何時も心がけて!寿命が変わる<旧車乗り談)
〜交換どきの人、電装品の多い人〜
3.バッテリーの高性能品もしくは大容量な物に!
〜特殊な人、どうしても症状の出る人〜
4.エンジンルーム熱抜き対策をする(エンジンフードのダクト(穴あけ)等)
5.別回路(ハーネス&リレー)を組みバッテリーから直にセルモーターに供給する。
(セルモーター自体に十分な電力を供給する)
範例
1.プロの方の愛車ジムニ−(F6Aエンジン)にも同様な症状(通常時でも)で新車時からセルモーターが回らず何度もメーカーにクレーム要請し部品交換、etcしても治らなかったそうで自ら原因を究明しこの様な対策を講じ快調になったそうです。
2.父親のワゴンRでも新車時ホーンを鳴らすとオーディオがOFFになる怪現象が別回路(リレー)を組むことにより改善された経験(ただしバッテリーが弱ると発症する)があります。