サイドインパクトバーを外して、抜けたダンパーでもドアを上がりやすくする


 寒い季節にドアダンパーが重く感じられた事ありませんか?ドア軽量化の目的でサイドインパクトバーを摘出してみたので報告します。




 ドア下部にあるバー。しかも「設計当初は考慮してませんでした」なぞんざいな取り付けです。後部マウントはエアダクトを塞ぐかたちで取り付けられています。




 ステー部はドアインナにスポット熔接されている為、ドアインナパネルを傷つけないよう、バーのみを外します。(図中黄色の手熔接(!)部分)




 ディスクサンダーで熔接ビードをスリ飛ばします。バーを取ると裏側は錆びていました。鋼板露出部にタッチアップペイントを塗り、念のためワックスオイルを塗布しておきます。




 左右とも摘出。片側1Kgの軽量化。ドアのレバー比からして、ダンパー力点では5〜10Kgf相当の効果になったハズです。実施日は寒い日でしたが、ドアは「すーっ」と上がるようになりました。ダンパーは約1年使用したものです。最近少しヘタリ気味。常に清潔に保ち、時々シリコンオイルでインナーチューブを潤滑してやると持ちがいいようです。バイクのフォークと同じで、僕は毎走行前後に必ず拭き掃除しています。




 なんとバーの長さは十分でなく、前後ピラーロワ部にオーバーハングしていないのが分かるでしょうか。これでは側突時にドアごと乗員空間に入り込んでしまいそうです。そもそもサイドシルの高いAZ-1に、本当に必要な装備なのか疑問ではありますが、一応、運輸省の定めた安全装備部材なので、摘出作業はオウンリスクで願います。