ノロジーもどきの作動原理の考察 by いち@マスターの弟

 私なりに原理を考えてみました。と言っても弱電の世界の考え方なので、数万ボルトの強電界で通用するのかはわかりません。
ハイテンションコードのプラグブーツ側に電極を巻き付け、グランドする。これでコードとグランド間に容量が付きます。そのへんの等価回路を示すと・・(固定ピッチフォントで見て下さい)

        ↓  ↓  ↓コード
IGNコイル−−−R−−−L−−−プラグ
               |  |
               C  |
               |  |
               GND

といった感じになると思います。
 他の寄生容量は無視して、コードの抵抗も微電流なので無視すると(しなくてもいいけど)、LCのローパスフィルターになります。周波数(つまり点火周期)の低いところでは電圧は減衰することなく伝わりますが、高周波(高回転)では急激に減衰して電圧は伝わりません。
 しかし、f=1/(2π*SQR(L*C))の共振点では、電圧は無限大に大きくなって伝わります。この共振点をパワーアップしたい回転数(周波数)に持っていくようなLとCを求めれば強烈な点火パワーが得られるはずです。しかし、共振点を過ぎて周波数が高くなるとほとんど伝わりません。言い換えると高回転に極めて弱いということになります。これは、ファニーカーやトップフュエルのドラッグレースから誕生したという経緯からも伺えるかと思います。あのOHV・V8はそれこそ5000馬力を叩き出しますが、回転馬力ではなくトルクのカタマリです。回転はせいぜい1万回転ほどです。点火周期にして5kHzです。きっとそのへんに共振周波数を持ってきてあるんだとおもいます。ノロジー化すると低速トルクが増したと感じられるのは低回転に共振周波数があるからではないでしょうか?高回転で変化があったという報告も耳にしないのはこのへんの事が関係しているんではないかと思います。

 5kHz近辺に共振点を持ってこようとするとL*C=1nになります。コードのL分と周りに付けた電極の容量はわかりませんが、概算すると・・
 長さ60mmほどの電極を付けるた場合、シリコンゴムの誘電率を3(知らない(^^;)としてコードの中心線の太さを1mmとし、シリコンコードの太さを8mm(電極の距離4mm)とした場合、、、C=3*((60e-3*1e-3)/(4e-3))=0.045F(こんなに容量は付かないと思うけど(^^;)コードのL分を20nH(そんなに小さくないと思うけど)とすると共振周波数は約5kHzになります。コードの長さと巻き付ける電極の長さで共振点をコントロールできるはずです。暇な人は実験してみて下さい(自分でやれって?(^^;)周りの電極をあまり長くすると、分布定数化して単なる定インピーダンスのシールド線になっちゃうので要注意(^^;)

 自分なりのかなりいいかげんな「こうあって欲しい」という希望的観測です。だれかホントの原理知りませんか〜?